関東から父親の故郷である九州の芦方町海辺に越して来たばかりの鶴木陽渚。折りしも高校生になったばかりの彼女は、持ち前の手先の器用さを生かし、手芸部で楽しい高校生活を送ろうと考えていた。しかし堤防で「ていぼう部」部長の黒岩と出会ったことで状況が一変。評判・知名度ともに最低で(父親の高校時代には知られていたようだが)存続が危ぶまれていたこともあって、なし崩しに陽渚は勧誘されてしまう。生来、生き物が苦手で釣りの経験もない彼女にとって、まさに不本意と言うべき展開であったが、黒岩や部員たちとの活動を経て、次第に釣りの奥深さを実感していくことになる。
放課後ていぼう日誌